某ブログがとても重いので、こちらのブログの評判を聞いて移住したいなと思って開設しました。読んだ本の感想(おもに海外ミステリや自然科学系)を書いて行きたいと思ってます。
どうかよろしくお願いいたします。
本みしゅらん
2015年4月27日月曜日
「砂洲の死体」マーガレット・マロン ハヤカワ文庫
☆
期待高かったです。海、アビ(鳥)、女性判事。
カバーの鳥瞰図も良さげ。
が、
これミステリではないよな、犯人に銃を向けられるまで他の人物を犯人と思ってたんだから。
サスペンスにしてはハラハラドキドキがないし、犯人が冷酷残忍なわけでもない。
ハードボイルド?なんかちょっとひねった口のきき方をするな。ソフトボイルド系か?
でも、殴り合ったりはしない。
もしかして、あれ?ハーレークインロマンス?
昔の男に誘惑されていい雰囲気になるし、最後の方になって別の男といちゃつき出すし。(あんたどっちに惚れてんだよ?)
主人公の人物造形はどうなんだ。性格がよくつかめません。主人公の心の中の「牧師」と「現実主義者」が会話するところもすべりぎみ、一人称は失敗。ついでに各章の始めにあるイェーツなどの詩の引用も邪魔臭い。(一章目の詩のエドワード・ホッパーってあの画家のホッパーなの?わたし彼の絵のファンです)、意味ありげに思わせて全然そうじゃない。
マロンさん、ミステリが書きたいのかHQが書きたいのか、なにが書きたいのかハッキリしなさい!!そんなに詩が好きなら一人で書いてなさい、隅っこで!
初記事なのに面白くない本を読んでしまった。
期待高かったです。海、アビ(鳥)、女性判事。
カバーの鳥瞰図も良さげ。
が、
これミステリではないよな、犯人に銃を向けられるまで他の人物を犯人と思ってたんだから。
サスペンスにしてはハラハラドキドキがないし、犯人が冷酷残忍なわけでもない。
ハードボイルド?なんかちょっとひねった口のきき方をするな。ソフトボイルド系か?
でも、殴り合ったりはしない。
もしかして、あれ?ハーレークインロマンス?
昔の男に誘惑されていい雰囲気になるし、最後の方になって別の男といちゃつき出すし。(あんたどっちに惚れてんだよ?)
主人公の人物造形はどうなんだ。性格がよくつかめません。主人公の心の中の「牧師」と「現実主義者」が会話するところもすべりぎみ、一人称は失敗。ついでに各章の始めにあるイェーツなどの詩の引用も邪魔臭い。(一章目の詩のエドワード・ホッパーってあの画家のホッパーなの?わたし彼の絵のファンです)、意味ありげに思わせて全然そうじゃない。
マロンさん、ミステリが書きたいのかHQが書きたいのか、なにが書きたいのかハッキリしなさい!!そんなに詩が好きなら一人で書いてなさい、隅っこで!
初記事なのに面白くない本を読んでしまった。
「指に傷のある女」 ルース・レンデル 角川文庫
指に傷のある女 ルース・レンデル 角川文庫
☆☆☆
わたしは繊細な人間(ああ、この際どうとでも書くぞ)なのでレンデルのノンシリーズは苦手です。どよ~んとした読後感、閉塞感。
重い、暗い、澱む。
それでウェクスフォード警部シリーズを読むのですが、これとて読む前のワクワク感が湧いてくるわけでもない。
シリーズ物はだいたい馴染みの登場人物が出て来て、どんな事件が起こるんだろう?なんて期待しますよね。しかし、このシリーズは、まあレンデルの作品だからつまらなくはないだろう、くらいの感じで手に取ります。
確かにレンデルは上手い、名人だ。でも、なんか作り込んだ、技量に長けた、計算した印象を受けるんですね(特に『運命のチェスドード』など)。そのあたりがノンシリーズ物では成功し、シリーズ物では少々欠点に思えるのかもしれません。あくまでも私的な感想ですが…
読者の感想については訳者の深町眞理子さんがあとがきで触れています。読者の指摘がかなり興味深くて笑えます。
ということで、この作品についてですがトリックがすれすれだなあと思う。うまく丸め込まれたなあ、とも感じる。三十年前に書かれてますが、当時読んだとしたらどうなんだろう?結構センセーショナルだと思う。
日本の首都圏の警察では、この犯行が発覚するかはかなり微妙ではないでしょうか?ありえなくもない。
今回のウェスクフォード警部は「鬼平」みたいに配下の者(もと悪人、かなり頼りにならない)を使って内偵させます。その男の話し方も江戸の町民みたいです(笑)。署長から手を引けと言われてるのに休暇を使って単独で捜査を続けてるし、甥の警視にまで手伝わせる。執念ですね。タイムリミットまで設定してあって緊迫感あり。
それにしてもウェスクフォード警部がいまいちメジャーに成りきれないのは何故?
事件の地味さ故?レンデルがクールすぎるのか?これから解明して行きたいです。
余談ですが女性に対して、警部あんたも男だったのねと思わせる場面もあります。ダイエットで自信が付いたのかな?感心しませんね!
☆☆☆
わたしは繊細な人間(ああ、この際どうとでも書くぞ)なのでレンデルのノンシリーズは苦手です。どよ~んとした読後感、閉塞感。
重い、暗い、澱む。
それでウェクスフォード警部シリーズを読むのですが、これとて読む前のワクワク感が湧いてくるわけでもない。
シリーズ物はだいたい馴染みの登場人物が出て来て、どんな事件が起こるんだろう?なんて期待しますよね。しかし、このシリーズは、まあレンデルの作品だからつまらなくはないだろう、くらいの感じで手に取ります。
確かにレンデルは上手い、名人だ。でも、なんか作り込んだ、技量に長けた、計算した印象を受けるんですね(特に『運命のチェスドード』など)。そのあたりがノンシリーズ物では成功し、シリーズ物では少々欠点に思えるのかもしれません。あくまでも私的な感想ですが…
読者の感想については訳者の深町眞理子さんがあとがきで触れています。読者の指摘がかなり興味深くて笑えます。
ということで、この作品についてですがトリックがすれすれだなあと思う。うまく丸め込まれたなあ、とも感じる。三十年前に書かれてますが、当時読んだとしたらどうなんだろう?結構センセーショナルだと思う。
日本の首都圏の警察では、この犯行が発覚するかはかなり微妙ではないでしょうか?ありえなくもない。
今回のウェスクフォード警部は「鬼平」みたいに配下の者(もと悪人、かなり頼りにならない)を使って内偵させます。その男の話し方も江戸の町民みたいです(笑)。署長から手を引けと言われてるのに休暇を使って単独で捜査を続けてるし、甥の警視にまで手伝わせる。執念ですね。タイムリミットまで設定してあって緊迫感あり。
それにしてもウェスクフォード警部がいまいちメジャーに成りきれないのは何故?
事件の地味さ故?レンデルがクールすぎるのか?これから解明して行きたいです。
余談ですが女性に対して、警部あんたも男だったのねと思わせる場面もあります。ダイエットで自信が付いたのかな?感心しませんね!
「味こごと歳時記」 高橋治 角川書店
☆
以下、かなりわたしの感情的な批評が書いてあります。著者の意見の一部はわたしが共感できるものもありますが…
食材についてのエッセイです。題名通り味について「こごと」を言ってます。ようするに昔は食材の味が良かった、それに比べて現代は…嘆かわしい、といったような主張。
養殖魚、醤油、オキアミと鯛など。
この人もかなりスノッブな傾向が強いと思っていたが、朝日文庫の「旬の菜滋記」「くさぐさの花」はそれがうまいこと押さえられており、きれいな写真と相まって良い感じだった。ところがこの本は老害というか年寄りの偏屈さが全面に出過ぎて正直うんざり。昔は良かっただの現代は駄目だのと書くばっかり。
じゃあ、あなたはその変化の過程で何を世の中に訴えてきたのでしょうか?ただの物書きではなく、映画監督で直木賞作家ですし自分の経歴にはかなり自負してらっしゃる。そうとうの影響力を持ってたはずですね。その力をどう行使してきたのでしょう?
他人を批判する前に(実際、実名?入りで糾弾してます)あなた自身の反省から始めるのが筋なのではないでしょうか?何をして何ができなかったか。
一人だけ離れた立場に身を置いて一方的に批判することなど誰にでも出来ますよ。
以下、かなりわたしの感情的な批評が書いてあります。著者の意見の一部はわたしが共感できるものもありますが…
食材についてのエッセイです。題名通り味について「こごと」を言ってます。ようするに昔は食材の味が良かった、それに比べて現代は…嘆かわしい、といったような主張。
養殖魚、醤油、オキアミと鯛など。
この人もかなりスノッブな傾向が強いと思っていたが、朝日文庫の「旬の菜滋記」「くさぐさの花」はそれがうまいこと押さえられており、きれいな写真と相まって良い感じだった。ところがこの本は老害というか年寄りの偏屈さが全面に出過ぎて正直うんざり。昔は良かっただの現代は駄目だのと書くばっかり。
じゃあ、あなたはその変化の過程で何を世の中に訴えてきたのでしょうか?ただの物書きではなく、映画監督で直木賞作家ですし自分の経歴にはかなり自負してらっしゃる。そうとうの影響力を持ってたはずですね。その力をどう行使してきたのでしょう?
他人を批判する前に(実際、実名?入りで糾弾してます)あなた自身の反省から始めるのが筋なのではないでしょうか?何をして何ができなかったか。
一人だけ離れた立場に身を置いて一方的に批判することなど誰にでも出来ますよ。
「愛は血を流して横たわる」 エドマンド・クリスピン 国書刊行会
☆☆☆
貴族屋敷の書斎に胸に象牙の柄の短剣を刺した貴婦人の死体が…(?!)
やがて英国王室をも巻き込むスキャンダルが!!(もしもし?)
そこにこつ然と現れたインド帰りの象使いの探偵。(おい、おい?)
人間並みの知性を持った象が本を落としたり、言葉遊びゲームで探偵に事件のヒントを与える。(それはシャム猫ココです!)
などという愛と死の物語ではありませんでした。
女子学生の失踪、化学実験室での劇薬の盗難、二人の教員殺人、そして第三の殺人が。
その上、シェイクスピアの未発表原稿まで?!てんこ盛り。
沢山の事件が次々に起こるので、前半は頭が混乱しました。さあ、謎を解いて犯人逮捕しちゃると思ってたら・・・自作の探偵小説の筋を聴かせたがるフェン教授、犯人解るのが早すぎですよぉ。レッズ戦のヴェルディみたいに戦意喪失ですよぉ。7:0… あっ、余計なお世話か。
老女が殺される中盤以降、動きが出て来て面白くなってきますね。特に鬱蒼とした夜の森の中で犯人と対峙する場面が良かった。それから、犯人とそれを追跡する側が車で同じ道を行ったり来たりする場面がおかしかったです。「消えた玩具屋」の女性を追跡する場面ほどはドタバタではなかったし。
犯人があまり存在感がないので、エッーーーー!!!!!という驚きがないのと
トリックのためのトリックが込み入ってるのが難点でしょうか。
しかし、いい具合にドタバタが押さえられて、ユーモアがありの本格ミステリでした。
最後に老犬メリソートをとても誉めてあげたい。メリソートに紐鶏頭の花を捧げましょうね。
貴族屋敷の書斎に胸に象牙の柄の短剣を刺した貴婦人の死体が…(?!)
やがて英国王室をも巻き込むスキャンダルが!!(もしもし?)
そこにこつ然と現れたインド帰りの象使いの探偵。(おい、おい?)
人間並みの知性を持った象が本を落としたり、言葉遊びゲームで探偵に事件のヒントを与える。(それはシャム猫ココです!)
などという愛と死の物語ではありませんでした。
女子学生の失踪、化学実験室での劇薬の盗難、二人の教員殺人、そして第三の殺人が。
その上、シェイクスピアの未発表原稿まで?!てんこ盛り。
沢山の事件が次々に起こるので、前半は頭が混乱しました。さあ、謎を解いて犯人逮捕しちゃると思ってたら・・・自作の探偵小説の筋を聴かせたがるフェン教授、犯人解るのが早すぎですよぉ。レッズ戦のヴェルディみたいに戦意喪失ですよぉ。7:0… あっ、余計なお世話か。
老女が殺される中盤以降、動きが出て来て面白くなってきますね。特に鬱蒼とした夜の森の中で犯人と対峙する場面が良かった。それから、犯人とそれを追跡する側が車で同じ道を行ったり来たりする場面がおかしかったです。「消えた玩具屋」の女性を追跡する場面ほどはドタバタではなかったし。
犯人があまり存在感がないので、エッーーーー!!!!!という驚きがないのと
トリックのためのトリックが込み入ってるのが難点でしょうか。
しかし、いい具合にドタバタが押さえられて、ユーモアがありの本格ミステリでした。
最後に老犬メリソートをとても誉めてあげたい。メリソートに紐鶏頭の花を捧げましょうね。
Re: タイトルなし
☆☆☆
エド・マクベインは78歳で亡くなりましたが、
もうすぐ78歳になる主人公はこの歳で再び探偵家業を始めました。
しかし「もうこの五年間勃○した覚えもない」(淑女の皆様がもし読むといけないので伏せ字にしました)オジイさんですから、ものすごくセクシーなおネエさんの代わりに、ものすごく不味いロールキャベツを作る65歳の未亡人に惚れられてるし、知り合いで一杯だったアドレス帳はほとんどみんな死んでしまって横線ばかり、ようやく残った仲間を頼って行ったところは老人ホーム。尾行して入った店では客に「あんなに年をとるまで生きていたくないわ」と陰口を叩かれる・・・
でも、再び仕事をして現役に戻るということで周囲のお年寄りにも影響を与えて行くところが面白いです。生き生きしたりして… それに主人公が寡黙でもなく、饒舌過ぎないところも良い。
よく機知というかただの減らず口ばっかりたたいて、仕事は一向にはかどらない探偵がいますが、ああいうのはすごくむかつきますね。軽口言ってないでさっさと仕事をしろ!!と。たとえばハードボイルドではないけどデミルの「将軍の娘」のブレナーみたいな男(いちいち例に挙げなくてもいいんですけどね)。
とにかく史上最年長の私立探偵という設定が秀逸でした。
わたしも歳をとって「間抜けな老いぼれめ!!」なんて面と向かって言われる日が来るかもしれないんだなあ。しみじみ。
エド・マクベインは78歳で亡くなりましたが、
もうすぐ78歳になる主人公はこの歳で再び探偵家業を始めました。
しかし「もうこの五年間勃○した覚えもない」(淑女の皆様がもし読むといけないので伏せ字にしました)オジイさんですから、ものすごくセクシーなおネエさんの代わりに、ものすごく不味いロールキャベツを作る65歳の未亡人に惚れられてるし、知り合いで一杯だったアドレス帳はほとんどみんな死んでしまって横線ばかり、ようやく残った仲間を頼って行ったところは老人ホーム。尾行して入った店では客に「あんなに年をとるまで生きていたくないわ」と陰口を叩かれる・・・
でも、再び仕事をして現役に戻るということで周囲のお年寄りにも影響を与えて行くところが面白いです。生き生きしたりして… それに主人公が寡黙でもなく、饒舌過ぎないところも良い。
よく機知というかただの減らず口ばっかりたたいて、仕事は一向にはかどらない探偵がいますが、ああいうのはすごくむかつきますね。軽口言ってないでさっさと仕事をしろ!!と。たとえばハードボイルドではないけどデミルの「将軍の娘」のブレナーみたいな男(いちいち例に挙げなくてもいいんですけどね)。
とにかく史上最年長の私立探偵という設定が秀逸でした。
わたしも歳をとって「間抜けな老いぼれめ!!」なんて面と向かって言われる日が来るかもしれないんだなあ。しみじみ。
「ある魔術師の物語」-イギリス・ミステリ傑作選 ’76 ヒラリイ・ワトスン編 ハヤカワ・ミステリ文庫
☆☆
短篇が10篇収められています。知ってる作者はエリス・ピーターズ、P・D・ジェイムズ、デズモンド・バグリイくらいです。
「風邪を引かないで」キリル・ボンフィグリオリ
前払金を払ったのにしょうもない原稿しか送ってこない小説家を訪ねた出版会社社長の運命。奇妙な味的ブラック・ユーモア。
「ベラミーのバス」ジョン・バクストン・ヒルトン
路地に停まったバスの中に青酸ガスで死んだ十二人の死体。車内に残されたテープレコーダーから事件が解明されて行く。
「死の影なる生」メアリイ・ケリイ
やはり女の子は男子より格段成長が早いなと思わせる辛辣で残酷な物語。でも、どこがミステリなんだよぉ。
「教会の猫」エリス・ピーターズ
可愛がってくれた老婦人を殺された黒猫が犯人を追いつめるがそれは復讐のためだったのか?なんて言う話。ま、他愛無いといえばそうかもね。でも猫だから許す。
「豪華美邸売ります」P・D・ジェイムス
妻に対する殺人未遂容疑をかけられた夫。その同僚が事件を語りますが…
さすがジェイムス、ただじゃ終わらない。ひねったオチにさらに意地悪な香辛料を効かせてます。
「ジェイスン・Dの秘密」デズモンド・バグリイ
バグリイはやっぱり冒険小説書いとけば、みたいな消化不良気味な物語。
「妹の名はネメシス」マイルズ・トリップ
タイトルが大げさな割には中味はしょぼい。第二次大戦中に殺人を犯した男の前にその被害者の娘が現れる。
「ティメオ・ダナオス」ウイリアム・ハガード
キプロス島らしき島を舞台に、トルコ人の肩を持つオランダ人の夫人がギリシャ人警部からスパイ容疑をかけられ国外退去を迫られる。アンブラーなみの陰謀サスペンスかと思ったらイギリス人の夫がやって来て子供騙しの解決。なんだそれ?婦人のキャラクターが良かったのでそれで押して欲しかった。穿った見方をすれば英国の外交政策のずるさを皮肉ってるかとも。違うけどね。
「二本のキアンティ・ワイン」A・E・リンドップ
主人公の家系の説明が長過ぎ、どうでも良いと思う。最初はユーモア物かと思ってたら最後は全然違うし。これって長編のためのあらすじをふくらませたものじゃないのか?話の終わり方が不自然。
「ある魔術師の物語」デズモンド・コーリイ
約80ページ程の作品ですが、イライラしてくる前半20Pは、はしょっていいでしょう。その後、持ち直しますが後半はどうでも良いです。全体に作者の悪ふざけに付き合わされている感が強い。
短篇が10篇収められています。知ってる作者はエリス・ピーターズ、P・D・ジェイムズ、デズモンド・バグリイくらいです。
「風邪を引かないで」キリル・ボンフィグリオリ
前払金を払ったのにしょうもない原稿しか送ってこない小説家を訪ねた出版会社社長の運命。奇妙な味的ブラック・ユーモア。
「ベラミーのバス」ジョン・バクストン・ヒルトン
路地に停まったバスの中に青酸ガスで死んだ十二人の死体。車内に残されたテープレコーダーから事件が解明されて行く。
「死の影なる生」メアリイ・ケリイ
やはり女の子は男子より格段成長が早いなと思わせる辛辣で残酷な物語。でも、どこがミステリなんだよぉ。
「教会の猫」エリス・ピーターズ
可愛がってくれた老婦人を殺された黒猫が犯人を追いつめるがそれは復讐のためだったのか?なんて言う話。ま、他愛無いといえばそうかもね。でも猫だから許す。
「豪華美邸売ります」P・D・ジェイムス
妻に対する殺人未遂容疑をかけられた夫。その同僚が事件を語りますが…
さすがジェイムス、ただじゃ終わらない。ひねったオチにさらに意地悪な香辛料を効かせてます。
「ジェイスン・Dの秘密」デズモンド・バグリイ
バグリイはやっぱり冒険小説書いとけば、みたいな消化不良気味な物語。
「妹の名はネメシス」マイルズ・トリップ
タイトルが大げさな割には中味はしょぼい。第二次大戦中に殺人を犯した男の前にその被害者の娘が現れる。
「ティメオ・ダナオス」ウイリアム・ハガード
キプロス島らしき島を舞台に、トルコ人の肩を持つオランダ人の夫人がギリシャ人警部からスパイ容疑をかけられ国外退去を迫られる。アンブラーなみの陰謀サスペンスかと思ったらイギリス人の夫がやって来て子供騙しの解決。なんだそれ?婦人のキャラクターが良かったのでそれで押して欲しかった。穿った見方をすれば英国の外交政策のずるさを皮肉ってるかとも。違うけどね。
「二本のキアンティ・ワイン」A・E・リンドップ
主人公の家系の説明が長過ぎ、どうでも良いと思う。最初はユーモア物かと思ってたら最後は全然違うし。これって長編のためのあらすじをふくらませたものじゃないのか?話の終わり方が不自然。
「ある魔術師の物語」デズモンド・コーリイ
約80ページ程の作品ですが、イライラしてくる前半20Pは、はしょっていいでしょう。その後、持ち直しますが後半はどうでも良いです。全体に作者の悪ふざけに付き合わされている感が強い。
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