☆☆☆☆
題名が仰々しいし、あらすじを見て暗くてシリアスな話かと思っていました。
が、しかーし、読後、考えてみたらこの作品はスラップ・スティック風、
ブラック・ユーモア風サスペンスではないですか。
まず、事件の発端である新妻が死亡する原因。これが娘時代に舞台俳優に出したファンレターによる恐喝とは…この作品が1936年に書かれたとはいえこれは…作者もそのあたりは充分承知して、わざとこういう設定にしたのではないのかな。その後、恐喝者が新妻の実家で死んでしまうのですが、その死体を処分するのにドタバタする場面。縄張りに死体を捨てられたギャングが別のギャングにそれを押し付け、そしてまた別のところへ…死体がたらい回しされるところ。
第ニの犠牲者が殺されるときの状況。
新妻の妹が二人の男性の間で気持ちが揺れ動く様子と思い込みもなんか可笑しいし、恐喝者が「不変の神」という新興宗教もどきに目覚め、カリフォルニアで信仰活動を始めようとするなどはパロディ気味。しかし、全体を覆うトーンはシリアス・サスペンスなんですよね。
そして作者の気が済んだところで、物語の終盤、急に本格ミステリ風に場面転換してしまいます。この変わり身の早さにびっくりした。
そしてサプライズ・エンディング!!
惜しむらくは物語がやや短かくて事件を解決する警部の影が薄い。
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