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来年の干支は犬なので、犬本だぁ~~。
パンプルムース氏はグルメ・ガイドブック「ル・ギード」の覆面調査員なのです。
三つ星ホテル・レストラン《レ・サンク・パルフェ》で休暇を過ごしていたら、
国家的危機に巻き込まれてしまいました。
デザート目当てにアラブの石油王がホテルに投宿するというのに、当のデザート・
シェフが失踪してしまったのです。石油王の機嫌を損ねるとフランスへの石油供給
が断たれてしまうことに。
パンプルムースとは、フランス語でグレープフルーツのことだそうですが、フランス、グレープフルーツといえば、そうです、フランソワーズ・サガンの『悲しみよこんにちは』が思い浮かびますね。主人公が朝食にグレープフルーツしか食べずに、義理の母親に注意されてしまう場面がありました。あくまでも私的な推察ですが、作者ボンドはこの場面から…
などと、仏文学に造詣が深いことをにおわせながら、サガンとボンドとの比較文学論を展開したいところですが、すべてが思いつきなのでこれで限界です。
次回、グルメ犬ポムフリット(フライドポテトの意)について考察したいと思います。
でもって、面白かったところ。
パ氏が『ミシュラン』の調査員と疑われるも、車のタイヤがピレッリなので違うと
判断される。
ポムフリットの○しっこが入ったシャトー・ディムケ45年もののワインボトルの行方。
とても盛り上がるはずの肝心の救出劇の場面がまったく省かれているところ。
パ氏が女性の胸と勘違いしたものの正体。
これまでの作品よりまとまっている感じです。ドタバタは押さえられていますよ。
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