2015年4月27日月曜日

「逃げだした秘宝」ドナルド・E・ウェストレイク ハヤカワ文庫

☆☆☆

泥棒ドートマンダー・シリーズの長篇5作目。

〈ビザンチンの秘宝〉と呼ばれる、いわく付きのルビーの指輪がアメリカからトルコに
返還される途中でギリシャ人過激派によって強奪された。
隠し場所の宝石店から偶然、事情を知らないドートマンダーがその指輪を
盗んでしまったため一大事に…
ニューヨーク市警察、FBI、各国の過激派集団、その上に警察の取り締まりが厳しくなって、仕事に差し障りが出てきた泥棒仲間までもが秘宝と犯人探しを始めだした。

ウェストレイクといえば、このお笑いシリーズのイメージがあったわたしは、あの悪夢のようなノン・シリーズ作品『斧』(文春文庫)を読んでぶっ飛んだ思い出があります。
それに較べてこの作品は、推理ものではないし、人も殺されないので、気楽に主人公たちのドタバタぶりを笑って楽しめる一冊です。
これを読んで、レッドへリング、ミスディレクション、ミスリードに騙され、疲れさせられた灰色の頭脳と眉間の縦じわをリラックスさせ、また明日から本格ミステリの手強い犯人たちに挑もうではありませんか。

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