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「ドイツ軍の空襲で両親を失った、英国の名門プラドロマン家の8歳の若き公爵ロビー・バーンズは、ニューヨークにいるという叔父のもとへ疎開させられることになった。だが、港でロビーを出迎えたのは飲んだくれの新聞記者だった。小学校を探しに出たロビーは、誘拐騒ぎにまきこまれ、さらに殺人犯に追われ逃げ回るはめに!!」(あらすじより)
身長五フィート以上の男性には「サー」、女性には「マーム」を付けて話す紳士ロビー。
両親が死んでしまい悲しみに泣いた彼ですが、「弱味はみせない」と決意し泣くのを止めます。けなげ。
飲んだくれの新聞記者とアル中の妻。
ロビーを誘拐した変な一家。
自分勝手なお金持ちの実業家の家庭。
大勢の孤児を引き取り自分の子供として養う黒人女性。
作者はこれらの階層の抱える問題を皮肉やユーモアを交えて風刺しています。誇張が過ぎるところもありますが…
様々な人々とかかわり合い、色々な事を見聞きし、無気味な殺し屋に追いかけられながら、今まではどこに行くか自分で決める必要がまったくなく、いつも誰かが教えてくれたロビーは自分で行くところ、することを決めなくてはならない。
月並みな表現ですが精神的にたくましく成長していくのですね。
特に黒人女性ミセズ・クリアウォーターとのやり取りにはじーんとしました。
100ページまでは進行が遅いけど誘拐されてから徐徐にテンポが良くなり緊迫してきます。最初から最後までどんな状況になっても頭の半分は食べ物のことが占めているロビーが可笑しい。
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