2015年4月27日月曜日

「ナイト・ソウルズ」キング、マキャモン他 新潮文庫

☆☆☆

22編のホラー系アンソロジー。
有名作家では、
「夜襲部隊」マキャモン、「埋もれた才能」マシスン、「ささやかな愛を」ブロック、
「大きな岩のある海辺で」ランズデール、「ポプシー」キング。

特に「夜襲部隊」にはゾクゾクした。ベトナム戦争で化学薬品を浴びたため戦場の悪夢が実体化してしまう男の話。男が眠ると彼を殺しに昔の戦友がよみがえり戦場となって他の人まで巻き添えにしてしまう。ドラマ・トワイライトゾーンで映像化されたそうです。

「ポプシー」は賭博で莫大な借金を負った男が子供の人身売買に係わるが人間ではない子供を誘拐してしまう。ベタだけど怖い話。

その他「ソフト病」F・ポール・ウィルソン、「廃車置き場」ウィリアム・F・ノーラン、「代理教師」ゲイアン・ウィルソン、「隠れ場所」スティーブ・ラズニック・テム、「夜は早く凍てつく」トーマス・F・モンテレオーネ、「ワードソング」J・N・ウィリアムスン、「追体験」ラムジー・キャンベルなど。

「ソフト病」は人間の骨を崩壊させるウィルスに罹患し人類が死に絶えていく中で生き残った父娘の絶望的話。ニュースキャスターの顎がソフト化して垂れ下がった場面ではアボットの図書館長シリーズの主人公を思い出して笑ってしまったけどそういう話ではないですよ。

「廃車置き場」は誰にでもある薄気味悪い場所にまつわる話。子供の頃、気味の悪かった廃車置き場にはじいさんと灰色の犬がいたのだが、三十歳になり父親の葬儀で久しぶりに町に帰るとまだそこは彼らが…

「代理教師」は異次元からの侵略者と子供たちのおかしな話。

このアンソロジーの編者であるウィリアムソンの「ワードソング」は完成度は低いと思うが終わり方に趣があって余韻が残る。

ジェームズ・ハーバートの「モーリスとネコ」は核シェルターで生き残った男の話。ネコの扱いが不満。

レイ・ラッセルの「シャデク」には失笑してしまった。

残念ながらブラッドベリの収録作品は詩です。

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