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ハロウィーンといえば、スヌーピーとカボチャ大王が思い浮かびますね、……ね。
かなり時宜にかなった本、ブラックウォーター・ベイ・シリーズ第二作目。
一作目の「ブラックウォーター湾の殺人」より良かった。
ある男の死をきっかけに、三十年前ハロウィーンの夜に少年が事故死した事件の
経緯がしだいに明らかになっていく。保安官マットが調べる当時の関係者たちは、現在、町長を初めとして町の有力者や億万長者などになり、マットの周辺の人たちは調査に難色を示す。そして町を挙げてのハロウィーン祭りの会場で関係者の一人が殺される。
なんだかよくある過去ほじくり返し的陰湿系ミステリに思えるかもしれませんがそんなことはないです。基本的にコージーなので、ユニークな登場人物と猫のマックスのおかげで全体に明るいミステリになっているし、作者がハロウィーンのどんちゃん騒ぎの様子を楽しんで書いているような気がします。
一方、生前の少年の生い立ちや性格を母親や知り合いの女性に語らせることによって物語に深みを与えていると思います。それほどメインでない登場人物たちの表に現れない事情も丁寧に描き込まれていて感心します。このあたりの話になるとリリアン・J・ブラウンにとっては不利かなと…
前作にも登場した謎の家族「アドコック一家」が今回も町に現れますが、この先、どういう風にこのシリーズに係わってくるのか、結構楽しみです。
��マットの飼猫マックスの楽しみは、凍った歩道の上を人が滑ったり転んだりしながら通って行くのを見ること。
��リリアン・J・ブラウン…シャム猫ココ・シリーズの作者。
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