2015年4月27日月曜日

Re: この頃のキングは…

☆☆☆☆☆

いまさらですが、やっぱり「霧」ですよね。これは傑作だ!
アンソロジー『闇の展覧会』で初めて「霧」を読んだのはかなり前になりますが、
湖の向こうから徐々に迫って来る白い霧や何百匹もの気味悪い“虫”がついた巨大な脚が車の側を
ドスンドスンと通って行くイメージがずっと残っています。
もやとか霧に遭遇するたびにこの作品が条件反射のように思い浮かびます。
スーパーマーケットに閉じ込められた人たちの変化していく精神状態を巧みに描いていますね。
異常な状況の中で、日常の仕事を続けることで精神の安定を保っていたが、
仕事ができなくなると老女のオカルト思想にはまってしまう男。現実を受け入れられず
店の外に出て行った人たちなど。

ところでこの作品が映画化されるそうですが、いつ頃観れるのでしょうかね。

「握手しない男」
ボンベイ帰り、呪術がでてくる古風な奇譚つう感じですね。

「ウェディング・ギグ」
ギャングとジャズ・エイジの雰囲気が良く出ている話。リング・ラードナーの短篇に
ありそうです。主人公のジャズマンが冷めて一歩退いているところが人情話にならず
に良い。自分が太っていることで、兄が殺された思う女と人種差別を受ける黒人のジャズ仲間について「デブは食べるのをやめりゃいい。だが、ビリー・ボーイ・ウイリアムズの場合、できるのは息を止めることだ」なんて。

「カインの末裔」
これは長編のエピソードを切り取ったような含みのある話。
少年が犯行の前に「すすり泣いた」のは何故なのだろうか?

「死神」
いわくつきの鏡。そういういわれのある物や場所には近付かないのが一番。
万が一ホントだったらどうするんですか?

「ほら、虎がいる」
これは分かったような分からないような話ですねえ。そういえば子どもの頃、自宅に
ライオンがいる夢を二回ほど見たことがあります。キングも見たのか?

2 件のコメント:

  1. SECRET: 0
    PASS: c048672736299d853b3ee01e0a7799f9
    ホント、よかったです。
    短編も「キャリー」「シャイニング」等むさぼるように
    読みました。
    ほかに怖い作家を知らなかったってのもあるんですけど。
    映画『MIST』はラストが賛否両論みたいですね。
    私は正直「霧」はあまり印象に残りませんでした。
    よかったら他の短編集も読んでみて下さい。
    「トウモロコシ畑の子供たち」「ミルクマン」等が
    オススメです。

    返信削除
  2. てんちゃん1号2015年4月27日 18:42

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    「トウモロコシ畑の子供たち」「ミルクマン」など短編集は割と読んでいるのですが、長編作品のほとんどが未読です。これから少しずつ読んでいきたいとは思っているのですが…。このひと、作品数がかなり多いですね。

    返信削除