両親が海で行方不明になった少女が、里親に預けられながらも
けなげに生きていきます。でもこれは癒し系でも、感動本でもありません。
完璧なスラップスティック・コメディーなのです。
ニューベリー賞オナー賞受賞作 帯より
今時の児童はこういうものを読むのか…なんだかジュブナイルってもっと明確な
テーマ、たとえば愛情とか友情とか正義とかを持っているものじゃないの?
この11歳の女の子プリムローズはクールなのか、ただぼやっとしているだけなのか…
主人公の性格が今ひとつはっきりしない。それは「あたしのこころは体の中にうまくおさまってない。きわどいところをただよっている。ふわふわ浮かんでいる」せいなのか。
どうして両親が生きて帰って来ると信じているのか、と人から訊かれて彼女が問い返す言葉「理由もないのに心の奥に確信していることある?」がキーワードに間違いないと思います。
世界中を旅したカウンセラーの先生を羨ましく思っていた主人公が、レストラン〈赤いブランコにのった女の子〉のメニュー(なんでもかんでもワッフルにのって出てくる)みたいに、コールハーバーという小さな町で「いろんなところへいけたし、そこでいろんな人に会えた。前のプリムローズにはもうもどれないけど、それでいい」と思い至ったことが成長なのだろうか。
しかし、物語を三倍くらいの量にしないと言いたいことが伝わらないのでは。足や手の指をなくすことにどんな意味をもたせているのだろう?結局、女の子は何を学んだのか?などいろいろ疑問に思うことはあるけど、一人称で語る11歳の現実での世界はこんなものかもしれないな、と納得もしました。
ジュブナイルやヤングアダルト向けだということで、分かりやすい感動を安易に期待し過ぎることも反省しなければ。
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