☆☆☆☆
娘夫婦が交通事故に巻き込まれたため、六十歳の女性キャットは貸していた大金を失い、
自宅を明け渡さなければならなくなった。思いあまった末に彼女は銀行強盗を計画する。
主人公の状況は悲惨なんですけど心温まる(ユーモア?)ジェットコースター・ミステリです。
次から次に事件が起きてとにかく展開が早い。
その上、主人公以外の登場人物もよくもまあこれだけ集まったと思うほど皆不幸な過去を背負っていて濃い。
作者がたぶん七十歳くらいの時の作品だと思うのですが、訳者あとがきによるとパソコンの
「練習を兼ねて、日頃の憂さを晴らすために」書いたそうです。
確かに新人にありがちなプロットおよびアイデアの詰め込み過ぎとそれによる全体のバランスの悪さは感じます。例えば残り90ページで登場するニック・クラマーの生い立ちなど。
ジェットコースターが終点になだれ込むのかと思ったらもう一山昇り始めたので流れが止まったような感じがしました。
でも、素直に楽しめるし、作者の才能には感心しました。
年齢に相応しく人生に対して含蓄のある言葉も書かれています(と思う)。
残念ながら新刊書店では入手不可です。
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