2015年4月27日月曜日

「ニューヨーク・デッド」スチュアート・ウッズ 文春文庫

☆☆☆

マンションから突き落とされた人気女性キャスターが病院へ運ばれる途中に行方不明になる。落下現場に居合わせた刑事が犯人と被害者の行方を追う。

ジャーナリストが被害者なので権力機関の謀略ものかと思ってましたが違ってました。
途中で主人公の刑事が辞職して弁護士になったりして…なんか間延びした展開。

訳者あとがきにもあるように、いかにも“ハリウッドのアクション映画”的物語。
ノベライズと言ったら言い過ぎかもしれないけど軽い読後感。
あるいはレンタルビデオを一本観終わったような気持ち。
どうなんだろう、グリシャム、デミル、ディーヴァーに通じるマクドナルド型エンターテイメント小説というようなものは。『警察署長』は傑作だと思うのですが。

たしかに原作は'91年だから当時読めばまた違った感想なんだろうけど、こういうエンターテイメントを読み馴れてしまった身には、もういいかなあ。ウッズに罪はないけど飽きてしまってるんですね。
もう少しベッドシーンを増やしてカーチェイスもあったほうが読者受けするし…などというエージェントのいらぬアドバイスがあったんじゃないかと勘ぐってしてしまう。

あと、主人公がWASPでニューヨーク市警では少数派だということと、十二階から落ちた被害者が生きている可能性について終端速度という言葉を何回も出すのが面白かったです。

タグ:スチュアート・ウッズ

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