2015年4月27日月曜日

「森の木陰で」メアリ・アン・ケリー ハヤカワ文庫



つまらなかったぞ。
言わせてもらうぞ、メアリ。

まず、裏表紙のあらすじの一部、
「事件解決に奔走する三姉妹の姿をユーモアたっぷりに描く爽快なデビュー作」
とあるが、もし、わたしの持っている本に落丁がないかぎり三姉妹が奔走する場面は全く出てきません。これ書いた人、どこでどう読み違えたらこんなコメントが書けるのだろうか?
「ユーモアたっぷり」と訳者の猪俣美江子さんもあとがきに書かれているが、猪俣さんと
わたしの“ユーモア”の定義と“たっぷり”の基準には大幅に隔たりがあるみたいです。

これはミステリ小説というより出来の悪い恋愛小説でしょう。女性ミステリ作家はミステリに恋愛を書き込むのが上手ですが、この作品はミステリとしては失敗作で恋愛小説にサイコが刺身のつまのように添えられているだけです。その恋愛物語も目新しい話ではない。
ポルシェを乗り回すポーランドの外交官とオンボロのアメ車に乗る上品とは言えない刑事
の対比は型通りの設定。主人公と刑事が喧嘩しながらも惹かれ合うなんて…なんて…

刑事ジョニーの子供時代の恩人であるレッドは重要な存在であるはずがチョイ役で一度出てくるだけ。巡査で妹のジニーはいったいなんのために描かれているのかと思うほど存在感がない。
この終わり方では犯人の動機や背景があまりにも説明不足でしょう。なんでもサイコにしてしまえば良いというものではないよ。しかも気の抜けたサスペンスのないサイコだし。
以上で悪口おわり。

余談ですがこの題名のせいで“森の木陰でどんじゃらほい♪シャンシャン手拍子足拍子♪”の歌が頭から離れません。

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