2015年4月27日月曜日

「ホラーSF傑作選-影が行く」P・K・ディック、D・R・クーンツ他 創元SF文庫

☆☆☆☆

日本オリジナル編集のホラーSF13編。有名作家ばかりでどれもレベルが高い。
以下、少々ネタばれがあります。
448871501X.09.LZZZZZZZ1.gif





「消えた少女」リチャード・マシスン
映画の『ポルターガイスト』の少女はテレビの中に消えたが。

「悪夢団」ディーン・R・クーンツ
ミュータントが超能力を使って手下に人間狩をさせるナイトメア。

「群体」シオドア・L・トーマス
下水はスープ状態の原始海洋と言えなくもないので、そこから化学反応と突然変異により未知の生物が生まれないとも限らない。トイレや台所の流しにスライムみたいなものがくっついていたら直接触ってはいけない。あなたの指が溶けて消えてしまうから。

「歴戦の勇士」フリッツ・ライバー

「ポールターのカナリア」キース・ロバーツ

「影が行く」ジョン・W・キャンベル・ジュニア
映画『遊星からの物体X』の原作。この話は有名ですね。南極で氷漬けの異星人が発見される。解凍された怪物は人間や動物を襲い同化してしまう。
ですから愛地球博のマンモスも解凍すると危ない、と思う。

「探検隊帰る」フィリップ・K・ディック
『時間飛行士へのささやかな贈物』を思い出した。

「仮面」デーモン・ナイト

「吸血機伝説」ロジャー・ゼラズニイ
人間が絶滅した世界での吸血鬼フリッツと吸血機(魔物ロボット)わたしのふれあいの物語。吸血機といっても吸い取るのは他のロボットの電力。
“わたしはフリッツのなごりをかき集め、棺へと運んでいく。骨はもろいうえに、黙して語らない”カッコイイ。

「ヨー・ヴォムビスの地下墓地」クラーク・アシュトン・スミス
でかいキクラゲを想像してしまった。

「五つの月が昇るとき」ジャック・ヴァンス
レムの『ソラリスの陽のもとに』を思い出した。五個の月を持つ惑星の孤島で灯台守をする男。“五つの月が昇るときは、なにも信じないほうがいい”と言われていたが…

「ごきげん目盛り」アルフレッド・べスター
たぶんアンドロイドもロボット三原則が適応されるはずなのに、このMAアンドロイドはある理由で連続殺人を犯す。

「唾の樹」ブライアン・W・オールディス
ネビュラ賞受賞作品。
19世紀末のイギリスの片田舎。プレデターのように目に見えない異星人が乗った宇宙船が農場の池に落下する。プレデターは狩猟星人だがその異星人は栽培星人。農場一帯に肥料の雨を降らせ作物から家畜まで、または野鳥やヒキガエルまで繁殖させ太らせ味まで自分達の好みにしてしまう。

今風に言えばH・G・ウェルズをリスペクトしたらしい作品。
さすがオールディス、雰囲気がいい。

0 件のコメント:

コメントを投稿