2015年4月27日月曜日

「難事件鑑定人」サリー・ライト ハヤカワ文庫

☆☆

資産家で大学教授であるジョージーナが急死する。財産の一部を贈与されたエレンのもとにジョージーナが生前書いた“自分の死は自然死に見えたとしてもそれは仕組まれたものだ”という内容の手紙が届く。エレンは大学の記録保管人ベンに調査を依頼するが稀覯本をめぐる殺人事件も浮かび上がって来る。

「知識マニアの琴線をくすぐる知性派ミステリ」なんて紹介されたら読んでみたくなるでしょ!アメリカ人女性作家で舞台がスコットランド、500ページと結構長編でとくれば重厚で主人公が細かい知識でオタクぶりを披露するのかと思うじゃないですか。

まあ、たしかに驚きましたね、登場人物の欄に52人も名前が載ってるんだから。あの「夜のフロスト」でさえ44人ですよ。

もっとウイットにとんだものかと期待してたんですけどねー。読後感は大きな軽石といったところですかね。(良いのかこんな表現で)
ちゃんと推敲してないのか締まりがない(主人公がいきなり登場人物のひとりを力でねじ伏せるのですが(!)その人物が以後全く登場してこない)。主人公の人物造形をしようと努力のあとは認めるが結果が出てない。容疑者たちも魅力がなく存在感もない。
稀覯本の蘊蓄にしても作者が語らせてるだけで講義を聴いてるみたい(だいたい稀覯本なんて基本的な知識すらないので語られてもへ~って言えないし)。
ミスディレクションの意図が露骨に分かりすぎ。
巻末の主人公と作者!との〈特別インタビュー〉などふざけたお遊びにすぎない。
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アメリカ探偵作家クラブ賞最終候補作になってるけど前の二作はどんな内容なんだろう?

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