週刊誌に連載されているエッセイをまとめたものです。
わたしはこの人の物事に対するスタンスが好きだし共感を覚えるのでよく読みます。
失礼ですがこのお歳でこんなに年齢を感じさせない文章を書かれるのは大したものです。普通なら庭の松の木の枝振りとかどこそこの関節がリューマチで痛いとか書いてそうなもんです…
しかし、著作から受ける一時期の圧倒的な情報量は減りました。一冊の本としてはかなりお買得感があったのですが。以前と比べるとかなり枯れてます。枯れるとは枯渇するという意味ではなくて諦観みたいな感じでしょうか。政治やマスメディアに対しては相変わらず痛烈な批判をしていますが、読書、映画、芸人の批評がかなり少ない。
ウラを返せば娯楽をうんぬんしている場合じゃない世の中になっているということかもしれませんね…、しかもいくら言っても良くならないし。
個人的には昔の東京物語より辛口の現代時評がもっと読みたいものですが、このように長期間に渡り一定の立場で時代をトレースしてくれる人はすごく貴重な存在だと思います。
現代〈恥語〉ノートの恥語として〈お笑い〉〈ぼく的には〉など取り上げていますが、〈今日はこんなところです〉に笑いました。T○Sのニュース番組で某キャスターが言うシメの言葉ですが、「『今日はこんなところです』って、おまえは魚屋か。(略)ドコモ疑惑も、残酷な殺人も、警察の驚くべき不祥事も、そんなところなのか!」と怒ってます。
わたしが気になる恥語は〈言うまでもない〉なら言うな!なら書くな!
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