2015年4月27日月曜日

「密造人の娘」マーガレット・マロン ハヤカワ文庫

☆☆
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どうも合わないようです、マロンさんとは。
人種差別的な裁判官に義憤をおぼえて判事の選挙に立候補する主人公の描き方はとても良いと思う。選挙期間中にも関わらず昔ベビーシッターをした娘の頼みで十八年前の母親殺人事件の調査を引受けたり、密造人だった主人公の父親との葛藤があったりと。
しかし、作者は主人公を生かしきってないような。もうちっと主人公の周辺を整理したらどうなんだ。なんせ主人公の地元の南部の地方町が舞台なもんだから家族、親戚、同僚、町の住人、政治家、高校の同級生、警官などなんでもかんでも登場させ過ぎ、いちいち説明し過ぎ。パーティーなんか始めたりした日には大変ですよ、カタカナ多くて。
マーガレットちゃんは続・『風と共に去りぬ』でも書くつもりだったのかな?!
それから新聞社や葬儀場の描写がそんなにいちいち必要なのかな?テンポが悪くなって進行が滞るように感じるんですけど。

アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作品。
訳者の高瀬素子さんもあとがきに書いているように『土臭い南部の香りがする小説』なので、南部の人の様子や風物を感じたい人にはお勧めです。そこらあたり好みが分かれるミステリだと思います。

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