2015年4月27日月曜日

「追憶のローズマリー」ジューン・トムスン 創元推理文庫

☆☆☆

日本のブロガーの皆さんの間では吉田兼好が人気があるようですが、イギリスのミステリ作家はやはりシェークスピアをよく引用してますね。またかって言うくらい。この本の題名も『ハムレット』におけるオフィーリアの死の場面にかけてあります。
といっても、ローズマリーが浮かんだプールで殺されていたのは男ですけど。


それにしても、
なんだか毎回、毎回、フィクションとはいえ、殺したとか、殺されたとかブログに書くわたしは人格的にどうなんだろう?とふと思った。変わってるかなあ…

つづき、
ミステリはそれほど奇をてらったものではなく地味め、かなり展開に予測が付きます。
しかし、前半部分は視点が次々に変わりストーリーに入り込めるし、登場人物の心理描写がとても上手く飽きません。
ただし殺人が起きてフィンチ警部らが出て来るとテンポが遅くなるけど、これは仕方がないかな。
あと登場人物の設定が若干ありきたりなところが弱いかも。特に被害者はただの女たらしにすぎないし、家政婦頭の女性の考え方も現代的じゃないように感じたんですけど。

作者はこのフィンチ首席警部ものを18冊(!)とホームズのパスティーシュを何冊か書いているそうです。この人がレンデルのノン・シリーズみたいなものを書いたら面白い作品になりそうな気がします。

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