2015年4月27日月曜日

「一寸の虫にも十分の毒」川合述史 講談社

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☆☆☆☆

主に昆虫毒について書かれた本です。
やはり、ミステリファンたるもの各種の毒については理解を深めておきたいものですね。
また、将来、完全犯罪の計画が必要になるかもしれませんから、そういう点でもおさえておきましょう。

特にクロゴケグモ、スズメバチ、ジョロウグモの毒がどういう生理的メカニズムで作用していくのかについて、わたしのような素人にもわかりやすいように書いてあります。
また、研究経緯や虫の採集の苦労話も楽しめます。
すこし、カタカナと専門用語が多いけど。

クモの仲間でもクロゴケグモの毒はシナプス前膜にはたらき、ジョウロウグモ、コガネグモの毒はシナプス後膜にあるグルタミン酸受容体を阻害する。さらに、クサグモ類の毒はカルシウムチャンネルを疎外するそうです。
なぜこのように種によって違う毒をもっているのか?著者は出現時期、生息場所、えさの種類によってすみわけているのではないかと考えています。

クロゴケグモよりさらに危険なのはスズメバチで、特にオオスズメバチ毒はテトロドトキシン(フグ毒)に作用が似ているそうです。これが一番使えそうですね。

ジョロウグモは人間には全く危険はありません。
逆にジョロウグモ毒は虚血性脳疾患に利用できる可能性があるとのことです。

��毒草については『毒草を食べてみた』植松黎 文春新書 が詳しいので
参考にして下さい。

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