歴史上実在した人物を主人公にしたミステリ“殿下シリーズ”の第二作目。
水戸黄門や暴れん坊将軍みたいなもんですよね。
ヴィクトリア女王の長男、皇太子アルバート・エドワード(バーディ殿下)はイングランド中部バッキンガムシャーの貴族の大邸宅に狩猟パーティーのため滞在していた。
月曜日、晩さんの途中で突然倒れた招待客の女優が病院で死亡したとの知らせが入る。
火曜日、その女優のパトロンだった公爵が自殺する。
水曜日についに殺人が起きる。
王室や上流階級のスキャンダルになってしまうので警察に通報するわけにもいかず、
また、自分を名探偵だと思い込んでいるバーディ殿下は事件を解決したくて仕方がない。
でも、ますます死体は増えていく。本格派ユーモアミステリ。
シリーズ第一作目の『殿下と騎手』より面白かったです。
クリスティ生誕百周年を意識して書かれたらしく、クリスティのある作品を思い起こさせるような設定になっています。
警察が捜査すれば簡単に解決できそうな事件なのに、ラヴゼイが上手なのは時代設定をヴィクトリア朝にもって来て、やんごとない身分の方々を登場させ警察に介入させない状況を作ったところでしょう。クリスティの作品のように派手で劇的状況ではないけど、こんなふうにも書けるんだよというラヴゼイなりの彼女へのオマージュなのかな(少し、対抗心ありの)。
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