2015年4月27日月曜日

☆☆☆☆

寄宿学校の創立記念晩餐舞踏会の夜、奔放な男性関係を噂されていた副校長の妻が殺された。校内で頻発する盗難事件を担当していたヒル部長刑事と上司のロイド首席警部が捜査に当たる。

ロイド首席警部とヒル部長刑事のシリーズ三作目。
このシリーズは三人称形式だけれど、ただ一人の視点から語られるのではなく、
多数の登場人物の視点に切り替わって語られていく。
一作目の『パーフェクト・マッチ』では、そういう構成がなんだか読みにくかったけれど、今回は気にならずに読めた。
このやり方は、長い話の場合は目先を変えて、ダレずに読ませるのに良いかもしれない。
しかし、一方、殺人犯を含めた主な登場人物たちの内面を描写するわけだから、どの程度まで描いて読者に提示するのか、そのさじ加減が微妙になる。この作品では成功しているとは言えないのではないだろうか。わたしは読み終わった後で、犯人の普段の言動に不自然さと違和感を感じてしまった。とても殺人を犯した人間とは思えない。
それから被害者の性癖についても同じように描き足りていないと思う。
優れたミステリなのにその点が惜しい。

なんだかんだ言ったけれど、それでもジル・マゴーンはすごい。全然犯人が当たらない。
捻りまくってその上も一つ念入りに捻ってあるから、疲れてなんだか集中が途切れて、
もう最後はどうでもいいやって気になって終わってしまった。

1 件のコメント:

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    少し休憩しませんか。

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