2015年4月27日月曜日

「警部サマービルの戦争」サラ・マイケルズ 新潮文庫

☆☆☆

IRAに家族を殺され、復讐の鬼と化した男、サマービル警部。体力はもちろん、武器の扱い、盗聴、戦略、すべてに長けた恐るべきこの〈人間兵器〉に、ある者はショト・ガンで頭を吹き飛ばされ、またある者は首をひねって殺された。ヘリからの雨のように降り注ぐ弾丸の中を逃げ回り、クルーザーを乗っ取り、サマービルは敵の黒幕へと迫っていく。スーパー・アクション・サスペンス。 裏表紙あらすじより



一番驚いたのは、作者が女性だったことです。処女作でこんな硬派な冒険小説を女性が書くなんてかなりたまげました。作品に書かれている専門的知識、つまり英国の軍隊、警察、IRAの各組織、銃、爆薬などの兵器について、普通は冒頭で教示してくれた人物への献辞が述べられているものですが、それがないのですね。割愛されているのかもしれませんが、もしかして作者はそういう知識をもとから持っていたのかもしれません。目覚まし時計や農薬や洗剤から簡単な爆弾を作る方法を知っていそうな人です。

マック・ボラン、ランボー、クリーシィの流れを汲んでいるのかいないのか、よく分かりませんが、復讐談としての目新しさはありませんでした。もうふたひねりくらい欲しいところです。
ただ、「一九八二年のある期間、北アイルランドでは南に隣接しているアイルランド共和国がらみのテロ活動が完全に停止した」、その理由は本書に書かれた事件のためと序文で作者が述べているので、事実をもとにしたフィクションなのでしょうか。

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