2015年4月27日月曜日

「警視シュワーツ ハンプトン・ビーチ殺人事件」アーヴィング・ワインマン光文社文庫

☆☆

ニューヨークの北東、ロングアイランド島の高級リゾート地、ハンプトン・ビーチに
埋められていた男の死体。男の名はヴィクター・アンボイズ。郷土史家。
アンボイズは、百年まえに消えたという島の土地権利書秘密を握っていた。だが、地元の警察はインディアンの青年を犯人に仕立てて、事件の真相をもみ消そうと……。
ハーヴァード大学出身の異色警官シュワーツが、休暇を返上して事件に挑む。
好評シリーズ第2弾!       裏表紙あらすじより



小林宏明さんが訳者あとがきで述べているように、主人公は“中年の危機”に陥った男。
さらにコカインの賄賂を受け取った過去があり罪悪感に苦しんでいる。が、わたしの嫌いな減らず口タイプなので同情できず。そこらあたりが、前半は良いのに後半になると鼻に付いてきます。主人公は、同じく中年の危機にあるR・ボイヤーのドク・シリーズのように浮気をし、E・ライトのソールター警部シリーズのように妻の仕事に引け目を感じる。しかし、ふたりに比べて衝動的で子供じみた行動には共感出来ません。

警察小説というよりハードボイルドな作品ですが、後半以降、犯人の見当が付いているにも係わらず物語が遅々として進まないのでイライラしてきます。

訳者の言うように、百歩譲ってこの作品が“洒落た”“おとな向けの恋愛小説”であるとしても、作者は「ストーリー・テラーではない」(あとがきより)ので、やはり恋愛(話)はミステリを殺すという良い見本のような作品だと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿