ワシントン郊外の邸宅で、実業家ジョナサン・ガエイタンが血まみれの死体で発見され、自殺と断定された。しかし、捜査にあたったキャメル刑事は、実業家の妻メアリーに秘密の匂いをかぎとった。彼女は前夜、邸宅に侵入した男の存在を隠しているのだ。その殺人狂の男フィリップは近くのモーテルに身をひそめ、次々と陰惨な殺人を引き起こし、事件は意外な展開を見せてゆく…。
「『サイコ』『羊たちの沈黙』の伝統を受け継ぎ、新時代を築く傑作!」と絶賛されるD・マーティンのサイコ・スリラー問題作。 裏表紙あらすじより
人に勧められて読みました。けれど、やっぱりサイコものは苦手です。読み慣れていないわたしには、とにかく陰惨というか凄惨というか殺人の描写がグロくて駄目です。また、子供が犯罪に巻き込まれたりする場面は生理的に受け入れがたいです。たしかにプロットの骨子はしっかりしていると思います。しかし、殺人犯フィリップの生い立ちから人格形成に至る逸話は納得できるのに、これに絡むキャメル刑事の立ち位置のずれ具合、鈍重なキャラクターぶりにはイライラさせられました。緊迫した殺人犯の章と澱んだような刑事の章、この不統合感はフィリップが三人称で、キャメルが一人称で書かれていることからくるものだと思います。後日談の後にさらにわざわざ書かれたエピローグは全く不必要で気持ちの悪いウェットな蛇足としか感じられせん。
それから、終盤明らかになるメインとなる真実がかなり前半で予想がつくことも興味が薄れる要因かもしれません。
サイコ・スリラーを読むとしたらもっとクール&ドライなタッチの作品を読みたいです。
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