元オリンピック選手も失業労働者も、イギリス貴族もインディアンも、さらにはバーレスクの踊り子まで、世界60カ国から2,000人が馳せ参じた大賞金ウルトラマラソン。ロスーニューヨーク間5,000キロ、3カ月の行程にどんな冒険と人間ドラマが待つのだろう?これぞ“面白い”小説の見本と激賞された気宇壮大、爽かな感動を呼ぶ傑作。
上巻あらすじより
とりあえず読んでいる途中でなんだか走り出したくなりました。
有名な陸上競技のコーチであった作者が、実際に行われたアメリカ大陸横断マラソンに着想を得て書いたフィクションだそうです。第二次大戦前、何がしかの事情を抱えたランナーたちが賞金やプライドを懸けて長距離マラソンに挑み、その行程の中で様々な妨害や資金不足、自然現象との戦いなどに苦しみながらも走り続けるというストーリーです。
このような話はアメリカ人作家が書いたらもっとベタで大甘な歯の浮くような話にしてしまうところでしょうが、作者はイギリス人(特にスコットランド人のためか)なので結構抑制されていると思います。確かに、ありえないエピソードも数々ありますが、労働争議などの時代背景を織り込んだりしたりして、あっけらかんとしたハリウッド的ストーリー展開ではありません。ただ全般的にいい人ばかりが登場していて、悪役のキャストに欠けるのが物足りなかったような気がします。興行主のフラナガンがもっと血も涙もない嫌なやつだったら話に締まりが出たかもしれません。
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