賢くて、どこか謎めいた雰囲気のある猫には、ミステリがにあう。
無神経な妻と手のかかる飼い猫に悩まされる男がとった意外な解決方法を描く、P・ラヴゼイの「ジンジャーの終着駅」、競走馬の厩舎の飼い猫が毒殺された謎を解く、ジョン・L・ブリーンの「名馬育成法」など一流のミステリ作家陣が猫をテーマに書き下ろした、ネコ派にもミステリ・ファンにもおすすめの17編のアンソロジー。
内容紹介より
ラヴゼイの作品は、主人公に馴れ馴れしくしてくる男の存在が無気味なのは効果的なのですが、このオチはどうなんでしょうか。
完成度が高いと感じたのは、「スキャット」バーバラ・ポールです。CMソングを歌うアルバイトをしながら、バーでジャズを歌うテス。彼女と暮らす、研究所で実験動物にされていたため人間を憎んでいるヒューゴーという猫。猫の描写にひと工夫あり、ストーリーにもドラマがあって他の作品とは違っていました。
甥が伯母(叔母)さんを殺害しようと企てるミステリといえばハルの『伯母殺人事件』が有名ですが、本書にもそういう設定のものが沢山ありました。どうも、この設定はあちらではパターン化しているみたいですね。
必ずしも甥が悪役ではないものもありますが、伯母(叔母)と猫と甥が登場する作品は以下のとおりです。
「猫は幽霊がきらい」ビル・ブロンジーニ
「名馬育成法」ジョン・L・ブリーン
「いたずら猫の大作戦」ドロシー・B・ヒューズ
「猫屋敷の悲劇」ビル・クライダー
「甘党のアルキメデス」ジーン・デウィース&バーバラ・ポール
| 猫の事件簿―ネコ派のためのミステリ短編集 ピーター ラヴゼイ (1994/04) 二見書房 この商品の詳細を見る |
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