1923年、パリ。ピンカートン探偵社のフィルはまたも怪事件の渦中に。新米探偵ジェーンも、家庭教師に扮して初仕事。パリの探偵ルドックとともに調査するうち二人が出会うのは、イギリスから来た女流ミステリ作家、パイプをくわえた敏腕警視、ヘミングウェイ、スタイン、サティにピカソ……怪しいやつが多すぎる! おまけにドイツ新政党も暗躍か? 華の都に名探偵たちが再登場。「名探偵登場」に続く、痛快ユーモア時代ミステリ ! 内容紹介より
ミステリというよりも冒険色の強い探偵小説といったほうがしっくりくるような話。
暴力とドラッグとゴミで汚れた現代の街に棲む、様々なトラウマを抱えた探偵たちの話にはいささかうんざりしていたので、この探偵フィル・ボーモントの軽めの好青年ぶりと、かれが爽やかに駆け抜けて行く昼夜のパリの街並の描写がとても良かったです。また、あの覆面調査員パンプルムース氏 を思わせるルドックの食に対するこだわりやレストランとメニューの凄い知識、遠い先祖がフランス系のボーモントのフランス人指数をルドックがいちいち指摘する場面などユーモラスな箇所が多いです。ただ、後半は若き日のヘミングウェイの粗忽さぶりが笑えるくらいだったのが残念ですが。実際にこんな人だったのでしょうか。
ミステリとしては、前半、話を大きくした割に尻すぼみな感が否めません。でも、こういう「ユーモア時代ミステリ」な作品をもっと読みたいものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿