ミス・メルヴィルは、政府の秘密機関で働くアンドリューから暗殺の仕事を依頼された。標的は血も涙もないと恐れられる独裁王国の王妃だという。一度は断ったミス・メルヴィルだが、王妃の意外な正体を知るにおよんで銃を手に取ることを決意。が、なんと相手の王妃も彼女の命を狙っていたのだ。刻々と対決の時は迫る!シリーズ最大の敵が登場する第四弾。 あらすじより
相変わらず怒りを押さえて上品ぶる態度が鼻に付きました。そんなに家政婦のミシェルが気に食わないなら、さっさと首にしてしまえ、と思いました。この作者は現実でも信頼できる人間が周りにいないのではないのか、と勘ぐってしまうほどミス・メルヴィルが好印象をもつ人物は登場しませんね。
結局、わたしは最後まで主人公メルヴィルとは相性が合わずじまいでしたが、シリーズの中では本作が一番単純で面白かったように思います。お互いの遺恨を晴らすために、有名高級デパートの中で中年女性が殺し合うなんてブラックジョークの世界ですね。深夜のデパートで延々と死闘を繰り広げてくれたらもっと良かったのに、あっけなく終わったのは残念。前作の『復讐』ではメルヴィルがファザコン気味なのが感じられましたけれど、今回の敵役ベリーへの恨みはエレクトラコンプレックスが変質した感情なのでしょうか…。
これがシリーズ最後なので、さらば、ミス・メルヴィル。
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