午前4時20分、人家も明りひとつない中西部の荒野を水びたしにする豪雨のなか、列車はデンヴァーに向けひた走る。だれかが非常ブレーキを引いた。オマハの鉄道探偵ジェイク・ハッチの出番である。車輪の下には上半身と下半身、まっぷたつの死体が…。駅ごとに町があり、人間のにおいがする、中西部のハードボイルド・ミステリー
あらすじより
ペンギンも陸に上がったら海中のような精彩がなくなるように、この探偵ハッチも列車から降りたらただのトドかセイウチ状態か。自分が持っているハーレムの女たちを自分の都合で訪ねていくしか能がないみたいな男です。ラブシーンが具体的に描かれていないのが救いですが(これをやってるミステリ作品の意味が分からない)、もう少し主人公に人間的魅力がないと読んでいてつまらないし、退屈です。それに、やはり列車内の犯罪を列車内で解決する話のほうが、いわゆる“鉄ちゃん”たちにもうけると思いますし、スピード感が出たのではないでしょうか。列車のシーンはさわりだけだし、以後の展開はかなり間延びしています。同一人物のものと思われていた遺体が、検死の結果、上半身は男性で下半身は女性だった、とかなり驚愕のシチュエーションがありますが…。唯一、盛り上がったのはその場面だけみたいな感じです。
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