ハンサムでお調子者、口が達者で浮気者のアーチイ。父の法律事務所で“秘密調査”を
担当しているが、顧客の未亡人が儲け話を持ちかけられた。帝政ロシアの秘宝〈ファベルジュの卵〉に50万ドル。胡散臭い話にアーチイが裏を探ると、一味とおぼしき謎の古美術商が殺された。フロリダが舞台のコミカル・ミステリー。内容紹介より
ローレンス・サンダーズといえば『魔性の殺人』。あの重厚さに較べてなんと軽いことか?!講談社文庫編集部が作者の名前に惑わされて、うっかり版権を買ってしまったんじゃないかと思ってしまうほどの凡作。
以下、二行ほどネタばれ気味なので、読みたい方はカーソルでアクティブにして下さい。
犯人、犯行手口、被害者すべてに捻りもなく読者に提示された通りにストーリーが展開する、ちっともミステリな箇所が見当たらないです。
意外性のない、この話のどこを面白がれというのか?
生活感のないチャラチャラした主人公も好きになれない。サンダーズ晩年の作品なので、この作品の売りであるべき主人公の人物造形は、現代において求められるキャラクターとはずれあるいはギャップがあるような感じがします。つまり、七十七歳の造り出す現代的な主人公は、すでに時代遅れであるということ。
馬鹿みたいにサスペンスものが多い講談社文庫のなかで、数少ない“コミカル”ものを見つけたと期待したのですが…。
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