2015年4月27日月曜日

「ムーチョ・モージョ」ジョー・R・ランズデール 角川文庫

☆☆☆

地獄のような七月の暑さの中、ハップとレナードは、死去したばかりのレナードの叔父チェスターの家を掃除していた。しかし室内が片づくにつれて、汚れた秘密が姿を現す。腐った床板の下で見つかったのは、ポルノ雑誌に包まれた子どもの骸骨だった。警察に通報しようとするハップをレナードが止める。「誰かが叔父貴を殺人犯に仕立てようとしているんだ」―そして二人の独自の捜査が始まった。東テキサスのやけどしそうな太陽の下、徐々に明らかになっていく醜悪な真実とは……。ジャンルを超越した異才が放つ各方面絶賛の怪作。  内容紹介より



ハップ&レナード物の第二作目だそうです。第三作目が、以前、紹介した『罪深き誘惑のマンボ』 なのですね。『罪深き…』の冒頭でのレナードの放火シーンに違和感を覚えたのですが、この作品を読んで放火の経緯が分かりました。やっぱり順番に出版してくれないと分かりにくい。
『罪深き…』でのKKKが支配する町へ主人公の二人が乗り込んで行くという、まるで西部劇みたいなストーリーよりこの作品のほうが面白かったです。また、シリーズものらしく追いかけて読んでいくほど登場人物に親しみを持ちます。

でも、『罪深き…』でも言ったように弾け方が中途半端じゃないかなあと感じるんですね。放送禁止用語を喋りまくるわりに、生活態度や行動は至極真っ当で良い子で、作者が過度にモラルコードを設けているようで物足りない。二人のうちどちらかでも、もっと(スラップスティック風な読者に嫌悪感を与えない程度の)反社会的行動を取れば、よりスリリングでぶっ飛んだ物語になると思うのですが…。わたしが、ピカレスク小説ぽさを期待し過ぎなのかなあ。

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